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岩本 昭; 原田 吉之助
Z.Phys.,A, 326, p.201 - 211, 1987/00
ネック形成の機構に基ずき、クローン障壁以下の重イオン核融合断面積を計算した。ネック形成前と形成後のポテンシャルはKrappe達の方法で計算し、その間の遷移は摂動計算した。2つの重イオンの核間距離は虚数時間を使い半古典的に計算した。この定式化を質量対象の6つの重イオン核融合に応用して、実験を良く再現できた。この計算によると、入射のフラックスの約1割がネック形成に寄与している。
音在 清輝*; 関根 俊明; 荒川 隆一*; 畑 健太郎; 斎藤 直*; 馬場 宏
Z.Phys.,A, 311, p.303 - 309, 1983/00
ダイニュートロンn(2個の中性子が原子核的に結合した系)の存在の有無を放射化学的な手法によって研究した。Be(n,)He反応によって生じるHeの第一励起状態Heが2個の中性子を同時に放出して崩壊する時にnが生成することを期待し、原子炉の速中性子でBeを照射した。nの生成を確認するには、同時にAlを照射し、Al(n,p)Mg反応によって生成するMgを検出する、という方法を採用した。BeとAlとを離して照射した場合には検出されたMg放射能は副反応Al{(n,p)(n,)+(n,)(n,p)}Mg反応による放射能より強くなかったが、BeとAlの合金を照射した場合にはその数倍強かった。前者の実験からはnの生成は10回の中性子2個の同時放出につき1回以下という結論が得られた。一方、後者の実験において見出されたMgは必ずしもnによって誘起されたとは言えず、Be(n,)He,Al(He,p)Mg反応によって生成した可能性が強く、nの存在は確認できなかった。
佐藤 憲一*; 山路 修平*; 原田 吉之助; 吉田 思郎*
Z.Phys.,A, 290(2), p.149 - 156, 1979/00
2つの原子核間の距離と変形を集団運動座標と採用し、2次元の摩擦を含む古典的運動方程式を解いた。摩擦力は線型応答理論に基づき計算したもの(Z.physik A288,383(1978))を用いた。質量とポテンシャルは、それぞれ流体および液滴模型で計算したものを用いた。入射エネルギー120MeVのNe+Si系に対する計算結果は、エネルギー損失と角度分布はよく実験データを再現し、入射チャネルで扁平な形状に、出射チャネルで偏長な形状に原子核が変形していくことを示している。
佐藤 憲一*; 岩本 昭; 原田 吉之助; 山路 修平*; 吉田 思郎*
Z.Phys.,A, 288(4), p.383 - 390, 1978/00
重イオン核反応においては、入射エネルギーの殆ど全部が失われるような深層非弾性数乱が起こる。この現象に対して、古典的な摩擦模型が導入され定性的な理解に一応成功しているが、微現的な研究はまだされていない。本論文は、線型応答理論を二中心殻模型に適用し、Si+Neの系について、摩擦係数を微現的に解析したものである。二つの重イオン間の相対距離、各々の核の変形を集団運動の座標として選び、これらの座標に対する摩擦係数を計算した。摩擦係数は、核の表面で大きな値をもつこと、核の変形の自由度は摩擦係数の値に重要な影響を与えることを指摘している。